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『ここへきてやむに止まれぬサンサシオン』へ行ってきた

simapen9

2023年9月9日〜2023年11月19日までアーティゾン美術館で行われている『ここへきてやむに止まれぬサンサシオン ジャムセッション石橋財団コレクション×山口晃』へ行ってきた感想を記しておこうと思います。

サンサシオンとは、フランス語で感覚を意味するそうです。西洋は写実絵画やアカデミズム絵画に対する反動としての、あるいはその本来性を取り戻すためのものが近代絵画であろう。が、その歴史を持たぬ本邦に移入された近代絵画とはなんであろう。(展覧会パンフレットより抜粋)と記されている。

洛中洛外図屏風のように現代を描く山口晃さんの作品を実際に見てみたかったのが、私にとっての目的でした。

入ってすぐの所に、《東京圖1・0・4輪之段》があります。

防衛省のところが㊙になっていて笑ってしまいました。

セザンヌの《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》と並んで山口晃の《セザンヌの小径》が飾られています。

東京パラリンピックのポスターの絵が特に気に入りました。パッと最初に見た時には、力強く弓を射る姿に見入ってしまって、足元が車椅子になっていることに気付かなかったんです。

口で手綱をコントロールしながら、足で狙いを定め、鋭い眼差しで射る女性の姿を本当にカッコイイと思いました。馬が途中から車椅子へ変化していたり、ありえない設定なのにその違和感を全く感じずむしろ彼女の緊張感や息遣いが聞こえてきそうな絵でした。

他にも細かいところまで見入ってしまう山口晃さんの作品を沢山見ることができます。是非、実物を見てもらって感じ取ってもらいたいと思いました。

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しまぺん
しまぺん
会社員/ブロガー
うつ病を患いながら、会社員をしています。 趣味は、読書、美術館巡り、邦楽ロックのライブ参戦、アニメを見ること。 なによりも食べることが大好きです。
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