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『アーティゾン美術館 石橋財団コレクション選 読書する女性たち』を見てきた

simapen9

2023年9月9日〜2023年11月19日に行われている、常設展示の中にある特集コーナー『読書する女性たち』を見てきた。自分自身、読書が好きなので、読書する姿の絵画が特集されている事に興味がありました。

ヨーロッパでは読書という画題は男性に属するものと考えられ、書物は男性の職業や社会的地位を表すもの、あるいは知識や権威、思索の象徴としての意味を担っていたそうです。18世紀頃になり、識字率が高まり女性も読書するようになったそうですが、一部の階級の男性達は、女性が知識を持つ事は家庭の平和を乱すと脅威に感じてたようで、絵画にも男性は読書に専念する姿が描かれていても、女性は本を開いていても視線はページには向けられず、もの思いにふける姿として描かれている。(パンフレットより抜粋)

日本も明治になると義務教育で女学校が増えていく一方で、家庭での読み物については家長がその良し悪しを決めるべきという考えがあったり、大正時代には、家事をないがしろにするからという理由で、読書は良妻賢母というあり方にふさわしくないと考えられるようになったそうです。(パンフレットより抜粋)

特に気に入った読書する女性の絵画は山下新太郎の《読書》です。真剣に読んでいる女性は何を読んでいるのだろうと思いました。小説というよりは思想や哲学書を読んでいそうな雰囲気です。好きな本を好きなだけ読むことが出来る現代は幸せなんだなぁと感じました。

石橋財団コレクションでは、他にも有名な絵画を沢山見ることができました。

エドゥアール・マネの《自画像》や藤島武二の《黒扇》、青木繁の《海の幸》、ルノワールの《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》はどこかで見たことがある作品だと思います。

《海の幸》の額縁を見てみると、魚が彫られています。絵画だけではなく、額縁などの装飾を見るのも楽しいです。

アーティゾン美術館は一つの拝観料で、企画展から常設展示まで全て見ることができます。とてもお得な美術館なので、時間を多めに取って、じっくりと見に行ってもらいたいと思います。

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しまぺん
しまぺん
会社員/ブロガー
うつ病を患いながら、会社員をしています。 趣味は、読書、美術館巡り、邦楽ロックのライブ参戦、アニメを見ること。 なによりも食べることが大好きです。
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