『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』を読んでみた

精神科医の樺沢紫苑先生の『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全 ベストタイムにルーティンで常に「最高の1日を作り出す」』を読んだ感想について書いてみようと思います。
それぞれの時間帯(朝・昼・夜)に適した行動とそれぞれのシチュエーション(仕事・学習・コミュニケーション・健康・人生)に勧められる行動について書かれています。
時間帯に記載されている項目は習慣化したいような内容が多く、シチュエーションに記載されている項目は心がけたい内容が記載しれているように感じました。それぞれの項目の特徴については以下の通りです。
朝の最適化
体を目覚めさせる事に重点を置いているような感じです。無理に早起きはしなくてもいいけれど、決まった時間に起きて朝日を浴び、シャワーを浴びたり食事を摂る事でしっかり目を覚まさせ、午前中は特に頭がよく働く時間帯なので、単純な作業よりもクリエイティブな仕事をするように勧めいます。
昼の最適化
昼食後は眠気が出やすい時間帯のため、会議やコミュニケーションに適した時間帯。集中力も切れやすい為、こまめに休憩を挟んだり、制限時間を設けたり、時には音楽の力を借りたりして集中力を持続させる行動が大切と提案しています。
夜の最適化
日中の疲れを明日へ持ち越さない為に、適度な運動、退社後の遊びを取り入れ、仕事のスイッチをオフにする行動を勧めています。また、今日の疲れを取り除く為の入浴法や就寝前のオススメ行動もあり、取り入れやすい内容となっていました。
仕事の最適化
職場での集中力やモチベーションの維持の仕方。アイディア出しやプレゼンテーション等の緊張に対する対応方法、コロナ禍により自宅で仕事をする方も増えてきた為、通勤が無い分、プライベートとの区別がつきにくくなり、集中力も低くなりがちになるので、その対処方法についても書かれており、役立つ人もいるのではないかと思った。
学習の最適化
社会人になってからも資格取得や仕事の為の勉強が必要になる。その際の効率的な勉強方法について説明されており、どのように計画を立て、継続していくかについて記載がある。樺沢先生は勉強に関する本(『ムダにならない勉強法』『覚えない記憶術』など)も出されている為、もっと詳しく知りたい方は更にそちらを読んでみても良いともいます。
コミュニケーションの最適化
特に職場の人間関係に悩む人が多いと思うが、その対応方法や心のもちよう等について記載されている。あくまでも仕事が円滑に進めば良いのであって、みんな仲良くしなければいけないという呪縛のようなものを解いてくれる気がする。そして、職場以外の居場所を作る事で心の安定が保たれるとも言っています。
健康の最適化
生活を整えていく事で、心も体も健康に導かれていくと勧めておられます。悪い習慣が長年染み付いているので、これを正していくのはちょっと大変だなぁと思っていますが、体調良く過ごしていきたいので少しずつ始めれる事は取り組んでいこうと思いました。
人生の最適化
最後に人生という大きなものに対する考え方で締めくくられています。特に響いた言葉が、『とにかくやってみる』『やれる範囲でやっていく』『今を生きる』です。
まとめ
本を読んだだけでは何も変わりません。頭の中で考えていても何も進まないし、失敗したらどうしようとか先々の事を悩んでしまっても、まだ実際に起こっていない事なのでどうしようもないのです。小さなことでもいいから出来る事をやれる範囲でやっていく事で、自分に対しての相性や良し悪しが分かり、少しずつ修正も可能になります。まずはやってみない事には始まらないのです。考えるのは今日、明日の事ぐらいで十分なのかもしれません。